◆蔵元コメント
亀の尾は元々硬質な米で、溶けたり溶けなかったりということが年によって結構差があり、溶けない年は味のりが遅く、その芯の通った酒を熟成させることでシャキッとしながら旨味が乗るという面白いバランスの酒が成立します。その前提で春に搾ったお酒を秋に出すということをしているのですが、2023年度の亀の尾は例年に比べ吸水し、良く溶けてくれました。
独特な固さは無く、開栓すぐから非常に柔らかい印象です。立香は穏やか、含むと完熟した売りやメロンの香りが膨らみます。舌触りはとてもなめらかで、角はほとんど感じられません。味わいの中心に僅かに酸と渋が感じられますが、やさしい甘みで収束していきます。
◆ましだやコメント
生もとや山廃に対する光栄菊の解釈である「天然乳酸菌仕込み」という独自の製法で醸された、亀の尾バージョンのお酒です。酒質に関しては上記コメントの通り。光栄菊のお酒は杜氏のリアルなコメントを参考に、ライブ感ある楽しみ方ができるのも面白いですね。
【酒成分】
・原材料…米(国産)、米こうじ(国産米)
・原料米…岩手県産 亀の尾
・アルコール分…15%