
◆蔵元コメント
弊社では 2022 年にウイスキー免許を新規取得し敷地内に「菱田蒸溜所」を設立。同年 11 月から蒸溜を開始し、焼酎製造とウイスキー製造の二刀流に取り組んでまいりました。菱田蒸溜所(天星酒造)のある鹿児島県は大隅半島、大崎町は温暖な気候から「日本のフロリダ」とも呼ばれており、その気象条件下で短期間でも十分な樽熟成効果が得られます。
ウイスキー製造開始から丸 2 年を経過した今、弊社でこれまで製造を行ってきたモルト、グレーンウイスキーから熟成具合の良い原酒を選抜し、それらをブレンディングすることにより菱田蒸溜所の「今」を体現する一本が誕生いたしました。
なお、ジャパニーズウイスキーの呼称には「3 年以上の樽熟成」が必要ですが、今回の商品はその要件を満たさない短熟のため「ニューボーン」という表記を致しております。2026 年度の菱田蒸溜所ジャパニーズウイスキー発売を前にした、Prelude(プレリュード。前奏曲の意)として、菱田蒸溜所初のウイスキーをお楽しみいただけますと幸甚です。
・テイスティングノート
〇カラー:鮮やかなアンバーカラー、温かみのある黄金色。
〇アロマ:トップノートで焼きたてアップルケーキ。追ってシナモン、グレープフルーツの甘やかで瑞々しい柑橘香。
〇テイスト:ダークチョコレートの濃厚でコクある味わい。樽由来のウッディ感がアクセントとして力強さをプラス。アフターでバニラビーンズの甘い余韻。
◆ましだやコメント
「呑酔楽」や「天星」などの芋焼酎を造る天星酒造が擁する「菱田蒸留所」の作品です。実力派の小薗杜氏が焼酎との二刀流で造り上げるウイスキーの、その道程を体験できます。今まで焼酎ばかりで、ウイスキーはあまり飲まなかったと言う小薗杜氏は、自らを発展途上と認め不安を語りながらも、他の蒸留所に負けないウイスキーを造りたいと抱負を掲げています。
正直貴重な製品なので躊躇しましたが興味には勝てず、一本開栓してテイスティングしてみました。高めのアルコール度数による揮発的な立ち香は非常にフルーティー。口に含むと原酒の若さによる収れん味が強めです。力強いウッディネスと、香ばしい深煎りコーヒーの様なコクのある苦みを感じられ、かなりインパクトがあります。追って温かみがハッキリとでてきて、苦みの中にほんのり感じられるバニラの甘い香りが余韻として残ります。
個性が強く感じられて面白さがあるので、焼酎も嗜まれるウイスキーラバーの方へオススメしたいです。これからが楽しみな銘柄の先行体験版的な製品と言えます。合うおツマミはかなり限られますが、アンチョビやミモレットチーズなど香りと塩気の強いものや、シナモンを効かせたアップルパイのような甘く香ばしいお菓子が合いそうです。
飲み方は、まずそのまま飲んでみて刺激を体験していただき、スポイトで少しずつ加水しながら自分なりのスイートスポットを探してみてください。
生産本数:3,000本
【データ】
酒類品目:ウイスキー
カテゴリ:シングルブレンデッド
ALC度数:47%
内容量:700ml